祖父の一番の悩みは歯のこと

僕の両親は共に関西地方の滋賀県出身で、毎年のお盆とお正月は、父方・母方の親戚がそれぞれのいわゆる「本家」に集まり、結構な騒ぎとなります。
特に父の親族の方は、僕にとっての祖父が非常にパワフルな人ということがあり、毎回の集まりで最後はどんちゃん騒ぎの宴会に発展するのが当たり前となっており、母が「お父さんの実家は、アレがなければいいところなのにねぇ・・・」と愚痴を言うのを僕は何度も目にしました。

さて、この父方の祖父ですが、本人曰くは「若いころはイノシシを素手で倒した」そうで、僕が帰省すると毎回同じ自慢話をしてきます。まだ子供のころなら、「うわぁ、おじいちゃんすごいね!」と喜んで聞いていてのでしょうが、さすがにもう僕も高校生、祖父の話しに粗があることにも気が付きます。

一度、「そろそろお話に無理があるよ」と指摘してしまおうかしらと思ったこともあるのですが、もう80歳近い祖父の年齢を考えると、それもさすがに可愛そうだと思い、結局だまって自慢話を聞く道を選びました。「それでおじいちゃんが、いつまでも元気でいてくれるならOKだ」と自分に言い聞かせた自分を、正直僕は褒めてあげたいです。

高齢な割に、祖父は基本的にすごく元気なのですが、それでも身体のことで悩みがあるそうです。その最たるものが、「歯と歯茎」のこと。どうやら本人は、若いころのように色々な食材を制限なしで食べたいと考えているようですが、総入れ歯となった自分の身体がそれを許さないことを不満に思っているようでした。